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  • 執筆者の写真芽弓 千葉

養生訓より夏の養生

江戸時代の儒学者で医師である貝原益軒先生の書いた、心身の健康についての指南書。


巻第六 慎病

の中から抜粋

夏は気が盛んに発生し、汗が出て人間の皮膚が大いに開くために、外邪が侵入しやすい。

涼風に長く当たってはいけない。入浴したあとで風に当たってはいけない。

さらに夏は伏陰と言って、陰気が体内に隠れているから、食物の消化がおそい。だからなるべく少なめに飲食をするのがよい。

暖かいものを食べて脾胃をあたためるのがよい。

冷水を飲んではいけない。冷たい生ものはすべてよくない。

冷えた麺も多く食べてはいけない。


四季の中で夏は最も保養に心がけねばならない。6.7月の酷暑のときは厳冬の時より元気が消耗しやすい。



というわけで、夏こそ冷えや睡眠に気をつけることが大切です。

現代は動物性食も増えて、温暖化でますます暑くなっているから冷たいものを欲して飲食する機会がおおいけれど、お風呂でちゃんとあたたまったり、なるべく消化のよいあたたかいものをいただく。基本的なことを改めて見直していきたいですね。


大切な要素がつまったこの養生訓の現代語版を伊藤友信博士が書いでいて、わかりやすいのでぜひ読んでみていただきたいです。


写真は胃・脾の弱る夏にふさわしい、消化負担のかからない暖かい枝豆のポタージュスースープです。


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