和食セッション〜次代に繋ぐ和食の集い〜
毎年開催される和食文化国民会議に参加してまいりました。
リアルな大型のシンポジウムは2020は殆どなかったので、生で聴けることはとてもありがたい時間でした。
服部幸應先生のプレゼンの中では、今、ここコロナ渦で見直される和食の素晴らしさ。日本人の強い心身と持久力を作り上げてきたのは粗食と米によるもの。
日本温泉医学の父とも言われるベルツ博士は、温泉療法を確立させたことでも有名ですが、
ベルツ博士は政府の依頼で、豊国共栄のために日本人の身体が小さい体をドイツ人のように大きな体にしてほしいと言われ、肉や乳製品、パンなどドイツ人と同じ様な食事を与えたところ、馬よりも持久力を持つ人力車で人を運ぶ日本人の車夫はみるみる疲れやすくなってしまい、ドイツの栄養学が日本人にはまったくあてはまらず、日本人には日本食が良いという事を確信したのだそう。
その頃の食事の78%が炭水化物、すなわちお米だったんです。
玄米のおむすびと漬物を持って人力車を日本橋から日光まで休まず引いて走る日本人。
玄米、味噌、豆、野菜、そして少々の魚といった食事こそが世界に誇れる健康的な和食です。
低糖質、炭水化物抜きダイエットを信仰する人が多いこの頃、日本人には米を中心とした食事こそが体質にも合い、健康な心身を作ることを見直そうではありませんか。
ベルツを驚愕させた日本人の体質
江戸時代には世界で一番お米を食べていた国だった日本。
それが今では世界50位だそう。
戦後1423万人いた農業従事者は今では160万人にまで落ち込み、人手不足を補う意味でも農薬を使う農業になってしまったのだそう。
現代の栄養学は外国のエビデンスをもとにできているものであり、日本人の体質には合わない。まさにこれは身土不二であり、日本の国土の緯度や特性にも合わないからです。
服部先生の、
「舶来物が好きな日本人、すぐに飛びつく」
「日本人のアイデンティティをもって和食の良さを守り伝えよう」という言葉が胸に刺さりました。
この写真のようなアメリカナイズドされ、アメリカの背中を追いかけるのは、コロナを機におしまいにし、日本の素晴らしい食文化と伝統を世界に発信しようではありませんか!
"No more give me chocolate‼️"
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